はじめに
「Microsoft Copilot Studioでの会話内容はクラウドに保存されるの?」
「データの取り扱いやセキュリティは大丈夫?」
といった疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
本記事では、
Copilot Studioでの会話データの保存先やクラウドとの関係性、
Microsoftによるデータアクセス制限について、
公式情報に基づいて解説します。
Copilotの会話データの保存先
結論として、Copilot Studioの会話データはDataverseに保存されます。
Microsoftの公開情報によると、
Copilot Studioで行われた会話は
クラウドサービス「Dataverse」
に保存されることが確認されています。
DataverseはMicrosoft Power Platformの一部であり、
各種業務データの安全な保存と活用を可能にするサービスです。
<参考>

会話トランスクリプトのデータ
Microsoft Copilot Studio ポータルに表示される分析は、
Microsoft Copilot Studio に存在するデータ サービスに由来します。
使用状況データは、会話トランスクリプトテーブルが含む、
関連する Dataverse 環境にも書き込まれます。
Dataverseとは?クラウド保存の仕組みを簡単に解説
Dataverseは、Microsoftが提供する業務用のクラウドデータベースサービスであり、
PowerApps や Power Automate、Copilot Studioなどと連携しています。
特徴 | 内容 |
保存場所 | Microsoftのクラウドインフラ上(Dataverse) |
データ構造 | テーブル形式(会話トランスクリプトなど) |
利用用途 | 分析・レポート・プロセス自動化の基盤 |
利点 | セキュリティ対策、可視化、統合しやすさ |
Microsoftによるデータアクセスの制限とプライバシー保護
「自分の会話内容が勝手に閲覧されるのでは?」と心配される方も多いかと思いますが、
Microsoftでは厳格なアクセス制限ポリシーを設けています。
Dataverseに関する公式情報のポイントまとめ:
・Microsoft社員のデータアクセスは原則自動化された処理のみ
・トラブル対応など、明確な理由と管理者による承認が必要
・アクセスは最小限の範囲に限定され、ログが記録される
・マルウェア調査やサポート対応時など、一部例外的にアクセスされるケースがある
出典:
よくある質問(FAQ)
Q. 会話内容は誰でも見られる状態なの?
いいえ。
デフォルトでは、Microsoft内部でさえ自由に閲覧できる状態ではありません。
アクセスは非常に制限されています。
Q. Dataverseに保存されたデータは削除できる?
はい。
Dataverse上のデータは管理者や開発者により削除・変更・保護の制御が可能です。
Q. エンタープライズ環境でも安全?
MicrosoftのクラウドはISO/IEC 27001、SOC 2、GDPRなど
国際規格準拠しており、
エンタープライズ用途にも適しています。
まとめ
Microsoft Copilot Studioでの会話データは、クラウドサービスDataverseに保存されます。
同時に、Microsoftではユーザーデータへのアクセスを厳格に制御しており、
プライバシーとセキュリティの両立を実現しています。
安心して利用するためのポイント:
・DataverseはMicrosoftクラウド上のセキュアな保存先
・会話トランスクリプトはDataverseのテーブルに記録される
・Microsoftは人の目によるアクセスを極力排除・制限
・トラブル時のアクセスも厳格なルールの下で実施
関連リンク

※常に最新情報を確認するようにしてください。