Outlook エラー「0x80070005-0x000004dc-0x00000524」が発生する原因と対処法

Microsoft 365
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Outlook エラー「0x80070005-0x000004dc-0x00000524」が発生する原因と対処法

Outlook クライアントで共有メールボックスや別ユーザーのアカウントを差出人として送信しようとした際に、次のようなエラーが表示されることがあります。

エラー: 0x80070005-0x000004dc-0x00000524

このエラーは、Outlook が適切な代理権限を取得できていない、またはキャッシュやアドレス帳に起因する場合に発生することが確認されています。以下に、対処方法をご紹介します。

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■ 1. 代理送信・所有者送信の権限を確認する

  1. Microsoft 365 管理者アカウントで portal.office.com にサインイン
  2. [管理センター] → [すべてを表示] → [Exchange]
  3. [受信者] → [メールボックス] → 該当メールボックスをダブルクリック
  4. [委任] タブを開き、「メールボックス所有者として送信する」または「代理人として送信する」の編集ボタンをクリック
  5. 対象ユーザーが表示されているか確認。不在であれば権限を追加
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■ 2. グローバルアドレス帳(GAL)の非表示設定を確認する

  1. Exchange 管理センター → [受信者] → [メールボックス]
  2. 対象メールボックスをクリックし、[全般] タブで「グローバル アドレス一覧から非表示にする」の設定を確認
  3. 「はい」になっている場合はチェックを外し、「いいえ」に変更し保存

※反映には時間かかる場合があります。

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■ 3. Outlook のニックネームキャッシュを削除する

個別削除手順

  1. Outlookで新しいメール作成
  2. 宛先欄にメールアドレスの一部を入力
  3. オートコンプリート候補に表示されたアドレスの右横の [×] をクリックして削除

全体削除手順

  1. Outlook を起動
  2. [ファイル] → [オプション] → [メール]
  3. 「オートコンプリートのリストを空にする」をクリックし、[はい]
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■ 4. 個人用連絡先の削除

該当メールアドレスが個人用の連絡先に登録されていると、キャッシュよりも個人用連絡先が優先されることがあります。連絡先から一度削除して改善されるか確認してください。

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■ 5. 差出人キャッシュ情報の削除

  1. [スタート] → [ファイル名を指定して実行] を開く(win+R)
  2. outlook.exe /CleanFromAddresses を入力して実行(差出人履歴が消えて困る人は事前にメモしてください)

※ Outlook.exe のパスが通っていない場合は、例:"C:\Program Files\Microsoft Office\root\Office16\OUTLOOK.EXE" のようにフルパス指定が必要です。

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■ 6. オフラインアドレス帳(OAB)の破損に対処する

OABファイルの削除

  1. C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Microsoft\Outlook\Offline Address Books フォルダーを開く
  2. 拡張子 .oab のファイルを削除

アドレス帳の再ダウンロード

  1. Outlook を起動
  2. [ファイル] → [アカウント設定] → [アドレス帳のダウンロード]
  1. 「前回の送受信以降の変更をダウンロードする」のチェックを外す
  2. [Offline Global Address List] を選択し、「完全な詳細情報」にチェック(ある場合)
  3. [OK] をクリック
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■ 7. Outlook プロファイルの再作成

① データファイル(OST)の削除

  1. [コントロールパネル] → [メール]
  2. [データファイル] → [ファイルの場所を開く]
  3. C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Microsoft\Outlook\ にあるファイルを新しいフォルダーに移動

② 新しいプロファイルの作成

  1. [コントロールパネル] → [メール] → [プロファイルの表示]
  1. [追加] → 任意のプロファイル名を入力 → [OK]
  2. 該当メールアカウント情報を入力 → [完了]
  3. [使用するプロファイルを選択する] を選び、新プロファイルで Outlook を起動
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こんにちは。日本マイクロソフト Outlook サポート チームです。 今回は Exchange Online に接続している環境で Outlook のプロファイルを再作成した際、保持されず、再設定する必要がある情報についてご紹介します。 ...
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③ 正常に同期できるか確認

  1. 新しいプロファイルを使用して Outlook を起動
  2. ログイン後、エラーが発生しないかを確認

上記いずれかの方法で、「0x80070005-0x000004dc-0x00000524」エラーの解消が期待できます。特にキャッシュやアドレス帳関連のクリア操作は、迅速な改善に役立ちます。状況に応じて、段階的にお試しください。

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