
「550 5.7.1 Spamhausブロック」エラーが表示された場合の対応方法
Solutions for “550 5.7.1” Error [Outlook] [Exchange]
✅発生しているエラー内容
550 5.7.1 Service unavailable, Client host [...] blocked
using Spamhaus. To request removal from this list see
https://www.spamhaus.org/query/ip//*/?
このエラーは、送信元のIPアドレスがSpamhausというスパム対策機関のブロックリスト
(ブラックリスト)に登録されていることを意味します。
原因の概要
エラーの仕組み
Exchange Online(Microsoftのメールサービス)では、受信拒否の判断において、
以下2種類のブロックリストを採用しています。
ブロックリスト | 説明 | エラーコード例 |
Microsoft 管理リスト | Microsoftが管理するスパム送信元IPのリスト | 550 5.7.606 |
Spamhaus(外部機関) | 世界的に利用されている第三者のスパム監視組織 | 550 5.7.1 |
今回のように Spamhaus が原因の場合、受信側のメールサーバーでは記録(ログ)が残ら
ず、送信者にのみエラーが返される仕組みです。
対応方法
Spamhausブロックの解除申請
1.ブロック状 の確認
リンクにアクセスし、ブロックされたIPアドレス(例:...)を入力して検索します。
Spamhaus Blocklist Lookup Center
解除申請の手順
「Blocked」と表示されたら、「解除申請ボタン(RemoveRequest)」をクリック
指示に従って申請フォームを記入します。
完了後、数時間~最大24時間程度で解除が反映されるのを待ちます。
注意:
Spamhausは自動または手動での判定を行っており、
悪意がない送信でもリスト入りするケースがあるため、
定期的なIPチェックが推奨されます。
FAQ
他の送信先には問題ないのに、なぜこの取引先だけ?
相手先が Exchange Online を使っている場合、
Spamhausのリストを参照しているため影響が出ます。
別のメールサーバーを利用している送信先には、
ブロックがかからないことがあります。
Microsoft 365 側で何か設定すれば解決しますか?
残念ながらMicrosoft側ではこの種のブロックを解除する手段はありません。
送信側でIPアドレスの解除申請を行う必要があります。
補足
Exchange Onlineのスパム誤検知設定は効果ある?
Exchange Onlineの誤検知回避(セーフリストや許可ドメインの追加)
も有効ですが、
ブロックリストの影響下ではその設定が有効になる前に
メールが拒否されてしまうため、
今回は根本的な解決にはなりません。
まとめ
今回の概要はをまとめると、下記になります。
項目 | 対処方法 |
エラー内容 | 送信元IPがSpamhausによりブロック |
影響範囲 | Exchange Onlineなど、 Spamhausを利用している受信先 |
対応 | Spamhaus公式サイトからブロック解除申請 |
所要時間 | 通常数時間〜最大24時間程度 |
最後に
ブロックリストへの登録は、送信者に自覚がないまま発生することもあります。
もし自社メールの配信が特定の相手に届かない場合、
IPアドレスの状態チェックを定期的に行うことをおすすめします。
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